JAL工場見学はすごかった:大人の社会科見学

仕事をやめて平日昼間に時間ができたら何をやろう、と思っていたことの一つに、工場見学がある。子供の頃、私はとても品行方正で真面目な児童だったので社会科見学にも手を抜かず、ひどく楽しかった記憶がある。大人になってもまたこの楽しさを思い出したいと思っていたのだ。

調べてみると、工場見学ができるところは思っていた以上にいっぱいある。しかも、交通費はかかるが見学自体は無料だ。明らかに子供向けのところも多いが、大人の鑑賞に耐えうるものも少なくないようだ。というわけで、これからいろいろ工場見学に行ってみたいと思っている。

第1弾として選んだのは、JAL工場見学だった。特に理由はないが、前々から行ってみたかった。航空機マニアでも何でもないので、専門的な説明などは期待しないで欲しい。マニアな方は、たぶん「かつてキャプテンと呼ばれた男のブログ」を読むと幸せになれると想う。特に民間航空機マニアにおすすめ。知り合いのドイツ人に、軍用機にはさほど(というかほとんど)関心はないが民間航空機には異様な関心を示す奴がいたが、マニアでない私には嗜好が細分化されすぎていてよくわからなかったなあ。


JAL工場見学申込み

「工場見学」とあるが、実際はJAL博物館での簡単な説明と、格納庫の見学コースだ。もちろん無料だが、土日はおそらく家族連れでごった返していることだろう。というわけで平日に行くことにした。無職者の特権だ。

今回行ったのは、羽田空港にあるJAL工場見学だ。こちらのHPから注意事項を読んで、メールアドレスと名前を登録すると、工場見学の空き状況が見られるようになる。博物館の展示エリアを見るだけというのもあるが、やはりここは展示エリア+航空教室+格納庫見学の「工場見学コース」を選んだ。

今日また見てみたが、結構先まで予約が埋まっている。しかし平日昼間であれば、空きはそこそこある。ここで日程を選んで予約。しばらくすると予約が確定したというメールが届く。


JAL工場見学当日

このJAL工場見学は羽田なので、羽田に行くのだが、会場の最寄駅は羽田空港ではなく、東京モノレールの「新整備場」駅だ。はじめ、「整備場」駅と間違いそうになったが、羽田国際空港より先にある「新整備場」駅なので間違えないように。それにしても、この駅は工場見学以外では絶対に降りないだろう。なお、山手線からの値段で言うと、品川から京急で天空橋まで行って東京モノレールに乗り換えた方が、浜松町から直接行くよりも安い。

「新整備場」駅を降りて地上に出ると、オフィス街みたいな所に出る。そのまま道なりに歩くと、右手にANAの看板が見えるが、JALはその向かい側、駅の出口のすぐ右側の建物だった。

建物の入口の警備員さんに近寄ると「見学者は中で受付してください」と、話しかける前に言われてしまった。私服だからすぐわかったのか。

建物に入ると受付があり、そこでストラップつき入館証をもらった。このストラップはお土産でもらえる(が、ピンクなので友人の子供にあげた)。


JALミュージアム

集合場所の会議室についたのは12時45分くらいだった。1時からと書いてあったが、1時20分くらいまでは、JAL MUSEUMを自由に見学してくださいとのことだった。というわけで、JAL MUSEUMを徘徊することにした。修学旅行生っぽい集団が来ていて、手旗信号ゲームみたいなのができなかったのが残念。あと、制服を着れるサービスがあるのだが、子供オンリーのようで断念した。

一部、ブログ等に掲載不可なものがあるので、それ以外を紹介する。

入り口で出迎えてくれるキティちゃん。



初代キャビンアテンダントの画像と歴代CAの制服。



ファーストクラスの椅子には座れなかった。座れたのはビジネスクラスのシートだけ。


「私、ドジでのろまなカメなんです!」漢字の予測変換で「ドジでのろまなカメ」というのがあって驚いた。

コックピットにも座ったが、ぼっちなので自撮りはせず。


お土産物屋で安売りの烏龍茶を買ったら、可愛い飛行機テープをつけてくれた。左側のスタンプラリーの台紙。


羽田空港とJAL教室

時間になると、工場見学の前に30分ほどDVD鑑賞と簡単な説明があった。参加者は15名くらい、みんな大人だ。平日だから当たり前なのだが、みんな無職なのだろうか?老夫婦が楽しそうにされていたのが印象的だった。

羽田空港の埋め立てについてやJALの機体、なぜ飛行機は飛ぶのかなど、説明はかなり面白かったけど、これは実際に見学に行って聞いてみると良いと思うので割愛。滑走路の一部は埋め立てられていないのはなぜかということと、会議室には意外な秘密があった、とだけ。

説明が終わり、そのフロアから直接JAL工場の見学へと向かった。


JAL格納庫見学

工場と言っても、何かを作っているわけではなく整備工場・格納庫だ。ヘルメットをかぶっていく。日によって見られるものは違うらしい。ここからはあまり説明も聞かずにいろいろ見て回っていたので、写真だけ。2つの工場を拝見した。








ダグラスDC-8のガワだけ。ちょっと犬っぽい表情。ビートルズが乗ってきた機体とのこと。お茶の間みたいな部屋があるのが面白い。離着陸のときはどうするんだろうか。



JAL工場見学を終えて

格納庫の見学を終え、また博物館側に戻ってきて解散。いや楽しかった。内容が盛りだくさんだし、何よりも無料だというのが素晴らしい。一人1,000円くらいとっても客はあつまるだろうに…と思うが、CSRの一環とのことだ。説明してくれたおじさんは退役したパイロットだったのだろうか、訊くのを忘れたことが悔やまれる。

いずれにせよ、子供向けの見学で、子供ばっかりの中にアラフォー無職おひとりさまが放り込まれる状態だったらどうしようかと心配していたが、杞憂だった。大人が行っても面白い、楽しい工場見学、しかも無料なので暇がある方にはオススメしたい。土日は結構先まで予約がいっぱいになっているが…。

0 件のコメント :

コメントを投稿

お気軽にコメントください